いまはhttp://naokitanaka19690805.cocolog-nifty.com/だけ。

レッドリボンデーターは logo_redribbo.zip

血液を介した感染 覚醒剤の静脈注射の回しうちなど注射器具の共有によって感染します。
日本では、献血された血液は検査により安全性が確保されています。
しかし、現在の技術水準では極めてまれですが、輸血用血液からの感染の可能性を100%排除はできません。
献血由来の血液凝固因子製剤は加熱処理が行われているため、現在の血液凝固因子製剤で感染することはありません。
性行為による感染 現在最も多い感染経路です。
HIVを含む精液や膣分泌液などが性行為によって相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口から体内に入り感染します。
正しい予防法を身につけることで感染を防ぐことができます。
母子感染 母親がHIVに感染していると、妊娠中や出産時にHIVが赤ちゃんに感染する可能性があります。
母乳中にもHIVが存在しているので、授乳によっても感染する可能性があります。
日本では、あらかじめ母親にHIVに対する薬を内服してもらい、母乳を与えないなどの対策をとることで、赤ちゃんへのHIV感染を2%以下まで抑えることができています。

 

HIVに感染してもすぐにエイズを発症するわけではありません。
HIV感染後の経過は症状によって3つの時期に分類することができます。

急性期
HIVに感染すると、感染後2週間目から4週間目くらいの間に、HIVは急激に体内で増殖を始め、CD4リンパ球が破壊されていきます。
この時期には、発熱・のどの痛み・だるさ・下痢など、風邪やインフルエンザに似た症状から、筋肉痛や皮疹などが出る場合もあります。
いずれも通常は数日から数週間で症状は自然に消えてしまいます。
無症候性キャリア期
急性期を過ぎると、次に何も症状の出ない時期が数年から10年程続きます。
ただし、この期間は個人差があり、15年経っても症状が出ない人もいれば、最近では感染から2年でエイズを発症する人も少なくありません。
この時期は自覚症状がないので、HIVの検査を受けない限り自分ではHIVに感染していることが分かりません。
症状が出なくても、体内ではHIVが増殖を続けており、CD4リンパ球数の低下により免疫力は徐々に低下していきます。
ある程度まで免疫力が低下すると、寝汗や長期に続く下痢、理由のない急激な体重減などの症状がでてきます。
エイズ期

治療を受けないで自然に経過した場合、免疫力の低下により健康な人なら感染しないような病原体による日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気にかかるようになります。
厚生労働省では、エイズ診断基準として23の疾患を決めており、その中のどれか1つでも発病した時点でエイズ期となります。

HIVとエイズについて

 

現在ではHIVに対する治療薬が著しく進歩し、十分にHIVの増殖を抑えることが可能となったため、生命予後も飛躍的に改善しています。逆に、抗HIV薬の副作用やHIVに長期間感染していることによっておこる心臓や腎臓の障害、骨粗鬆症などの慢性的な合併症が問題となってきています。
現在、HIV感染症は「死の病」ではなく、コントロール可能な「慢性疾患」と考えられるようになっています。また、エイズ発症前にHIV感染を発見できれば、ほぼ確実にエイズ発症を予防できるようになってきています。
このことから、HIV感染の早期発見がますます重要になってきていると言えます。

戻る